桑名市の「西桑名」駅から東員町・員弁町を通り、北勢町の「阿下喜」駅までの20.4kmを結ぶ近鉄・北勢線は、日本では大変珍しい「ナロー電車」(線路の幅が通常の半分程度)としても有名です。
北勢線は大正3年4月5日に走り始めてから、平成16年4月で90周年をむかえました。明治45年に北勢軽便鉄道として設立され、21世紀の今日まで走り続けてきた貴重な生きている産業遺産です。
大正時代には全国で300路線もつくられた762ミリゲージの軽便鉄道は、夏期限定線や市内線を含めて、わずか3路線を残すのみとなりました。軽便鉄道の存在意義は、国や行政に頼らずに、その地方の住民の資本と労力によって設立運営された点にあります。まさに市民の、市民による、市民のための鉄道。近代日本の地方自治の象徴をこの軽便鉄道に見る事が出来ます。北勢線はその最後の都市間軽便鉄道なのです。
北勢線の歴史 |
明45年3月10日 |
北勢軽便鉄道株式会社として設立 |
大3年4月5日 |
大山田〜楚原間開通 |
大4年8月5日 |
桑名町(京橋)〜西桑名間開通 |
大5年8月5日 |
楚原〜阿下喜東(六石)間開通 |
昭6年7月8日 |
阿下喜東〜阿下喜間開通
桑名町〜阿下喜間全線電化 |
昭19年2月11日 |
北勢鉄道株式会社を含む五社が合併、三重交通となる |
昭36年11月1日 |
桑名京橋〜西桑名間廃止 |
昭40年4月1日 |
近畿日本鉄道株式会社と合併 |
昭53年8月26日 |
単線自動化ならびATS設置 |
平4年9月15日 |
ワンマン運転開始 |
平15年4月1日 |
三岐鉄道北勢線営業開始 |

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『下工弁慶号』公開日のお知らせ
『下工弁慶号』は、毎月、第1日曜日に三岐鉄道北勢線阿下喜駅で公開されています。公開時間は午前10時から午後4時まで。
北勢線 阿下喜駅前 軽便鉄道博物館
北勢線対策室
三岐鉄道
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